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PLEKとは。。

先日Sleek Eliteさんにて楽器の調整を行ってもらい、TwitterやinstagramでPLEKについて投稿していたところ、

「あれって何?」

と聞かれることがあったため、PLEKを用いたメンテナンス内容をまとめてみることにしました。

 まず、PLEKについてはSleek EliteさんのHPを参照ください。→→http://sleekelite.com/plek/

自分で確認してね!ということで終わるわけではありません。

今回所有ベースのdragonfly CS-5のフレット擦り合わせ+電装系の変更を行ったので、その内容を記載しています。

①張っている弦のゲージやメーカー、好みの弦高、どう仕上げたいか?を確認、打ち合わせをします。

②まずは弦を張ったまま楽器の状況をスキャンします。

スキャンの内容はこちら(上記リンク先より抜粋)

  1. Neck、およびTruss Rodの状態

  2. Fretの高さと形状

  3. Neckのリリーフ(反り)の具合

  4. バズ(ビビリ)の発生量

  5. ナット、およびブリッジサドルの高さ

  6. フレット位置、フレット浮きなどの異常

  7. スケール、および弦間

  8. 張られている弦の振幅量

  9. 弦の振動によって生じるネックへの変化

③上記のスキャン内容をデータ化したものを確認し、状況を教えていただきます。

そのデータがこちらになります。↓↓

上から  G(1弦)、D(2弦)、A(3弦)、E(4弦)、B(5弦)

色々と数字が並んでいますが、分かりやすく簡単に言うと「黄色の部分は修正が必要なポイントだよ」って見方です。

実際に黄色の箇所のフレットでは音詰まりやビビリが発生していたポイントだったので、調整がやりづらくなっていました。

例えば、

・G弦の19~22フレットで音が詰まってしまうため必要以上に弦高が上ってしまう。

・全体3~9フレット(ベーシストが良く使うフレット)で音が詰まるため弦高が上ってしまう。

※ここで注意なのが、「弦高を上げたからといって音詰まりが解消されるわけではない。」ということ。この調整の沼に入ってしまうともう面倒臭さMAXです。

④上記の問題があるポイントをPLEKで削っていきます。

硬いステンレスフレットは人力だと時間と労力がかなりかかるらしいです。。。

けどPLEKは機械なのでステンレスフレットでもサクッと削ってますね。(ひとつのフレットを削るのに約5秒。)

全体的に削るのではなく「修正が必要なポイント」を効率よく削るため、フレットが余計に削られることも無いそうです。

⑤削った後は再度スキャンを行います。↓↓

黄色くなっていた部分がなくなり、すっきりしましたね。

実はこの間、フレットの浮きも発覚したのでその部分も直して頂きました。

わずか30分ほどの作業時間でフレットの擦り合わせは完了です。

(普通は手作業のため預けて数日後に仕上がります。)

この短時間の作業で上から下まで音詰まりが解消され、ストレスフリーな弾き心地。

⑥最後は手作業で削った後を磨いて見た目を綺麗にしてくれます。

汚れやくすみに強いステンレスフレットですが、磨いてもらいより綺麗になりました。

PLEKで擦り合わせた際にフレット自体の角も取れたため、指当たりも滑らかになり弾いていて気持ちが良いです(たまに角が当たって痛かった。。)

ついでに電装系もチェック。

1 Volume、1 Balancer

の仕様を

2 Volume

に変更も行いました。

磨き仕上げと電装系の換装を行ってくれたスタッフさんはこのベースのオリジナルピックガードの製作やフレットの短縮加工等を行ってくれていた方でもあり、私が今所持しているベースの殆どがお世話になっています。感謝。

実はこの日の少し前にもFender CS JAZZ BASSも擦り合わせ&ナット交換を行ってます。

こちらも音詰まりなし、ストレスフリーな弾き心地で仕上がっています。

よく鳴るし最高。

☆まとめ☆

この記事を見て少しでも興味を持った方、とりあえず騙されたと思ってスキャンと調整だけでもSleek Eliteさんへ持っていってみてください。

 きちんと調整され弾き易くなるだけでもプレイアビリティは上りますし、ピックアップや木材等の音の個性もよりはっきりします。

楽器の状態を把握し、うまく付き合っていくこと。

そうすれば楽器は自分のイメージで鳴ってくれるようになると私は思います。

大切な楽器だからこそ、しっかりしてあげたいですね。

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